温暖な南房総でみかん狩り冬キャンプ|南房総オレンジ村オートキャンプ場
2020/12/19
ヘタレファミリーキャンパーの、りょうです。
初の年越しキャンプをしようかどうか迷ってた挙句、年越しは見送ることにしました。結果、大晦日の気温は高かったけど、嵐のような強風だったのでやめといてよかったかな、と。
で、年明けた元旦に予約電話を入れて1月2日~3日の1泊2日で本年初キャンプに出撃しました!
千葉県南房総市の千倉にあるキャンプ場。みかん畑の山がそのままキャンプ場になっているような立地で、キャンプと一緒にお手軽価格でみかん狩りが出来ます。
サイト料金が千葉県としては格安な部類に入る価格(通常期一張3,300円+大人200円、小人100円:モデル料金(4人家族)3,900円*最新情報は公式サイトで確認して下さい)なのと、
チェックイン、アウトがゆる~い設定で、通常期は9時からイン可能、アウト14時(繁忙期はアウト11時)、
薪(というか廃材)が無料、
シャワー無料というのが特徴。
その代わり、サイトのプライベート感は低かったり、炊事場が少な目だったりという多少のデメリットがあるので、このゆるさとワイルド感が許容範囲はどうかで好みが分かれるキャンプ場かもしれません。
- 公式サイト:南房総オレンジ村オートキャンプ場
http://www.awa.or.jp/home/nomiya/ - サイト種類:区画サイト、土、広場、林間
- 車の乗り入れ:可
- ゴミ:分別してゴミステーションへ
- 備考:クレジットカード不可、お風呂予約制・有料、シャワー無料、薪(廃材)無料、炊事場はお湯は出ない
実は以前から気になっていたキャンプ場だったのですが、なんとかく勇気が出ずに今まで利用していませんでした。というのも、クチコミが賛否両論の両極端だったり、サイトの広さがリビロン(リビングシェルロングPro)が入るか不安だったり・・。
今回は、相棒@かなりヘタレなインドアおっさんが「寒いとイヤだから、キャビンかバンガローならいいけど(テントはイヤ)」と言ったので、バンガロー泊。テント泊の下見の気持ちも込めて行きました。
房総の駅とみうら 地魚海鮮丼の専門店「ばんごや本店」で魚介ランチ
高速道路の終点、冨浦ICを出てすぐのところにある房総の駅とみうらに立ち寄り、ランチにしました。
ベーカリーカフェ&お土産ショップはとてもオサレな雰囲気。ですが、やっぱ房総の海の幸を食べないと!ということで海鮮丼のお店に入りました。
房総の駅とみうら(公式サイト)
http://yamato-f.jp/dorakuen/
地魚海鮮丼の専門店「ばんごや本店」(食べログ)
https://tabelog.com/chiba/A1207/A120704/12024215/
1,000円~1,500円くらいの価格が中心で、お味噌汁も付きます。愛弟子1号はマグロづくし、愛弟子2号はから揚げとサーモンの丼にしておりました。
海の幸堪能♪
南房総オレンジ村オートキャンプ場にチェックイン
途中の道すがら、ODOYA(おどや)に立ち寄って買い出し。
ODOYA(公式サイト)
http://www.odoya.com/
おどやは、千葉県南部にいくつかチェーン展開している地元のスーパーなので、千葉県キャンプには欠かせない存在です。ここで地場モノのイサキをゲット。
幹線道路にオレンジ村の看板が出るので、それに従って行くと便利です。小山を登って行き、受付でチェックイン。
・・実は、チェックインする際に車をどこに停めればいいか分からず第1キャンプ場に一旦車と停めました。キャンプとは関係なく、みかん狩りだけする観光客の人達も訪れるので、割と車の行き来も多いし雑然とした印象。キャンプのチェックイン・アウトも、みかん狩りの申し込みや、みかんの購入なんかも全部ここです。
管理棟の前の斜面を登ったところからの景色。民家が見えるので絶景ではないですが、外房の海も遠くに見えます。
我々は、第2キャンプ場のバンガローでした。
第1キャンプ場にあるバンガローはいくつかあって管理棟のすぐ近くですが、第2キャンプ場の方はバンガロー1棟だけだから行けば分かる、とのことでサイトマップとかも何もなし(^-^;
車をUターンさせ、第2キャンプ場へ向かいます。みかん畑の中の農道なので、軽トラが最適かと思われ、ミニバンでは1台通るのもキツイ細い道を行きます。
「バンガローはトイレの隣にある」と言われた通りトイレの真横にあるバンガローは、外観がトレイっぽい。そしてドアを開けると・・
・・ちょっと臭う・・(^-^;
ま、ワタクシは公式サイトで写真を見ていたし、価格も程々の値段なので予想通りなのですが、相棒に落胆の色が・・。そしてまさかの発言、
「やめて、テントにしよう」
ええっ!
そもそも私が「南房総だからテントでも大丈夫だよ」って言ってたのを、アンタが「テントはイヤ」って言ったでしょ!バンガロー泊なのにテント一式持ってきてるワケないでしょ!
と軽くブチギレ。
相棒のアタマの中では、ログキャビンに広いテラスがついていて、テーブルやイスがテラスに置いてある・・ってのを想像していたようです。
明らかにテンション下がる相棒。・・しかし、この後、彼の評価と気持ちが180度変わるのであった・・。
キャンプ場設備
と、ここでキャンプ場の設備をご紹介します。
トイレ(第2キャンプ場)
トイレの左にちょこっと写ってるのがバンガローです。(バンガローの外観は撮り忘れ。汗)
トイレの中は結構キレイでした。が、3つある個室のうち1個しか個室内で手を洗えず、トイレの建物の外にも水道が付いてないので、手を洗うのにすぐ近くの炊事場を使わなければいけないのが面倒。
というのも、サイトの数に対して炊事場が少ないので混むんです。
洗い物で水道が埋まってると、トイレ出て手を洗いたいだけなのに待つハメに。。なので、逆に自分が洗い物をしている時も、後ろに「トイレ後の手洗い」で並んでる人がいないか気配りをする必要があります。
これはちと面倒ですね。
(2020年12月追記:12月に行った時には3つともトイレ内で手洗い出来るようになっていました)
炊事場(第2キャンプ場)
というワケでこれがウワサの炊事場。もちろん(?)お湯は出ません。
写真だとしっかりした建物みたいに見えるかもしれませんが、かなりゆるーい感じです。洗ったものを置く場所なんかにも困るかんじです。
第1キャンプ場の方もそうでしたが、結構キャンプ場が広くて、奥までサイトが広がってるのに炊事場が1つなので、隅っこのサイトになると炊事場に行くのがちょっと大変そうです。(我々のバンガローはすぐ近くだったのでラクでした)
薪置き場(第2キャンプ場)
南房総オレンジ村オートキャンプ場の特徴の一つ、薪が無料で使い放題(ただしみんなが使えるように控えめにね)。
第1、第2とも薪置き場があります。(写真は第2キャンプ場の薪置き場。後ろに写ってるのはレモンの木々)
我々がチェックインした時にもここで薪を切っている人がいて、愛弟子1号@男児が興味津々。
薪、というか材木を切った時の端材、廃材のようで、長ーい状態です。これを自分で切る必要があります。
我が家はナタやノコギリを持ってきてないので切れないよ、と1号に言ってたのですが、居合わせたベテランっぽいキャンパーさんに「こういうのなら柔らかいから手で折れるよ」と教えてもらい、嬉しそうに薪を調達する1号。
シャワー(第2キャンプ場)
上の写真で薪置き場の隣に写ってるのがシャワー室。第1キャンプ場の方は、管理棟の隣の方にありますが、結構ワイルドな設備でした。
第2の方も外観はキレイそうに見え、中を覗くと・・ワイルド系でした。でも無料ですからね。文句言ってはいけません。
ちなみに、我が家はお風呂、シャワーどちらも入りませんでした。お風呂はちょっと早めの時間しか空いてなく、シャワーはバンガローから近いけど冬だから湯冷めするのがイヤで・・。どうせ明日帰りに温泉行くし。
ブランコ(第1キャンプ場)
第1キャンプ場の、管理棟の目の前にブランコがあります。
ひな壇なので、目の前が開けていて気分よくこげるのではないでしょうかね。(オトナなのでブランコやってませんが)
第1キャンプ場のこの辺りはひな壇サイトになっていて、斜面に水仙が生えてました。まだつぼみだったけど、咲いたらキレイだろうな~。
サイト(第2キャンプ場)
他のキャンパーさんのテントをバシバシ写真撮るワケにいかないので、空いてた区画をちょっと撮影してみました。
写真は若干の段差になっている区画。
第1も第2も、奥の方は広場サイトのようなかんじですが、区画の区切りがグラウンドに引くような石灰?の白い線でアバウトなかんじで区切られているところが多く、広場サイトというよりも「駐車場」的な雰囲気。
全般的に狭めで、隣との区切りが白線だけだったりと、プライベート感は低め。地面も水はけはよくなさそうな場所が多い印象です。なので、満場の繁忙期だとちょっとツライかも?
林間サイトへの道(第2キャンプ場)
第2キャンプ場の薪置き場の奥に進むと、高い木々に囲まれた林間サイトがあります。
かなーり木に覆われてるので、どっぷり自然に浸りたい場合はこちらがいいかもですね。夏は涼しいのかな?冬はテントが乾かなそうですね。
みかん狩り
というワケで、お子達お待ちかねの、みかん狩りです!
第2キャンプ場からまた管理棟まで戻ります。ぜいぜい、結構遠いです。
管理棟で代金を支払い、ビニール袋をもらい、ハサミを借ります。
その場で食べる分は、時間制限等なしで食べ放題。お持ち帰りの場合は有料ですが、ネットに囲われた畑はキロ350円(だったかな?)、それ以外はキロ330円(だったと思う)というざっくりした説明。
お好きなところでお好きなように穫って食べて、というかんじで、料金を支払った人かどうかのチェックもなくみかん畑に出入り出来ちゃいます。いいのか!?
まずは、お持ち帰りだと高いというネット区画へ。
たわわに実ってるみかんを、自分で選んで獲ります。
どれがおいしいかな~。
ちょきっ。
ゲット!
わたしもゲットよ!
ぱくっ。
同じ木でも、甘いみかんと、酸っぱいみかんがあったりして、おいしいのに当たるとうれしくなって、大人も中々楽しいです♪
ネット区画から出てあちこち食べ歩いてみました。
斜面畑に登って穫ったみかん、皮を剥こうとすると剥きにくくボロボロ取れる。うーん、こりゃ酸っぱいかなー、と思って食べてみると・・あれ?おいしい!
お子たちにも剥いてあげて食べさせると「これおいしい!」と。
後で知りましたが、清見という品種みたいです。
畑の中を歩いたりしてカラダを動かしながら果物を食べるのはさわやかで、つい食べ過ぎてしまいました。
愛弟子1号@9歳は20個くらい食べたらしい・・(自己申告)。
そう、このみかん狩り、大人も楽しめたので、バンガローの件でテンション落ちてた相棒が、運動しながらの果実による満腹でさわやかな気分になったらしく、みかん狩りを終える頃には上機嫌に。さらには「今シーズン中にもう1回来てもいいね」と言い出すくらい気に入ったらしいです。
夕食は冬だけどBBQ
寒い時期には、しゃぶしゃぶか鍋ラーメンくらいしかキャンプ飯のレパートリーがないワタクシに、家族が「ラーメンは飽きた」と冷たい言葉を浴びせるものですから、冬だけどBBQです。
バンガローの隣のスペース、がんばればヘキサタープも張れそうですが、ウチのタープは難燃性ではないのでタープ張ったら焚き火スペースなくなるため、タープなしで。ま、冬だしね。
あ、後ろに写ってる白い建物がバンガローです。
パイルドライバーを刺して、洗濯ロープを渡してライトを取り付けました。
おどやで買ったイサキを焼きます。
イサキにかけたオリーブオイルが垂れてしまって、ファイヤーしてしまったの図。
ふっくらしておいしく焼きあがりました。
お子がバクバクイサキを食べ、ソーセージや厚切りベーコンは食べてくれないので、大人は肉食、子どもは魚食メインとなりました。
そうそう、途中でキャンプ場のスタッフの方が回って来られて、みかんを差し入れしてくれました。
ご飯は、ラーメス(ラージメスティン)で洋風炊き込みご飯。
面倒だったので、鶏肉、あさり、ミニトマトをそのまま入れただけ。味付けはミックススパイスのパエリアの素。ラクチンでおいしいです。
今回もバーナーで炊きましたが、火加減とか火を消すタイミングに神経を使うので、やっぱり自動ほったらかし炊飯をしたいなーと決心しました。
焚き火とおやつ
BBQの残り炭を火種にし、焚き火に突入。薪置き場からもらってきた薪と、持参した薪の両方を使いました。
針葉樹系(杉?)の薪で、よく燃えるけど長持ちはしないかんじでした。
焚火しながらクラッカーやお菓子で食後のおやつタイム。
自分が座ってる位置からはあまり夜空がうまく見えなかったのですが、立ち上がって空を仰いで見たら、星が大きく近く見えました。(夜よりも、明け方トイレに行った時の方が星がよく見えました)
それにしても、キャンプ場内がとても静かで、特に夜の話し声とかのマナー違反は皆無でした。たまたまなのか、それともシーズンオフのワイルド系キャンプ場に来るのはマナーのよいベテランさんばかりだからなのか、夕方くらいから静かでした。
確かにキャンプ場で見かけるのは、ベテランっぽい雰囲気を醸している方が多かった気がします。
~こうして1日目の夜は更けていく~
(2020年12月追記:2回目の利用時は、大声で宴会してるサイトとかうるさいサイトもあちこちありました。初回は運がよかったのか・・?)
2日目、朝食
1人先に起きて、お米を浸水させておきます。バンガローだし、いつも朝が遅い我が家の家族たちは、今日もやっぱり朝はゆっくり。
朝食は炭火で焼いた焼き鮭・・と言いたいところですが、面倒なのでフライパンで焼きました。
真冬に外で朝食って、いくら温暖な南房総でも寒いんですが、でもやっぱりキャンプ場で食べるソトメシっておいしいですね。
散策&撤収
南房総オレンジ村オートキャンプ場は、通常期はチェックイン9時アウト14時で、繁忙期はイン12時頃?でアウトが11時のようです。
本当はこの日も年末年始ということで繁忙期扱いのようですが、しかし9時を過ぎると何台か車がざーっとキャンプ場に入ってきました。チェックインした人達のようです。
インアウトの時間がきっちりしていれば場内の細い農道も一方通行で大丈夫でしょうけど、出る人、入る人が入り混じることになると、途中の農道で対向車と出くわして右往左往することになりそうです。ちょっと怖いなー。。
今回はテントやタープをたたむ時間が不要なので、ちょっとのんびり撤収。朝の散策でみかん畑に行ったり・・
第1キャンプ場まで行ってブランコ。
チェックアウトして、お土産にみかんを買ってきました。
休暇村館山で絶景日帰り温泉
ブログで何回か言ってますが、愛弟子2号のアタマには「キャンプ=温泉」という図式がしっかりと刻み込まれているようで、当然帰りに温泉に寄る気です。行かないで自宅に直帰したら怒りの鉄拳を下されそうなので、比較的お手頃価格で絶景の温泉を見つけておきました。
オレンジ村からの帰りに温泉というと、千倉の温泉に行くケースが多いでしょうけど、温泉街・観光地は日帰り入浴がお高いのでもうちょっと広域で探し、館山にある休暇村館山の日帰り入浴を利用しました。
館山も基本観光地価格で高めなんですが、休暇村館山はその中ではリーズナブル。(大人800円、小人500円*最新情報は公式サイトで確認して下さい)
休暇村館山(公式サイト)
https://www.qkamura.or.jp/tateyama/
ホテルのロビーに入ると、大きな全面窓から絶景が。
温泉の展望の内湯と、目の前海の絶景露天風呂。お天気がいいと富士山も見れるようです。・・うーん、お天気いいけど富士山見えないなぁ。。千葉はお天気いいけど富士山の方がお天気悪いのかしらん。
露天風呂に入っていると、トンビ?がすぐ近くまで寄ってきました。青空と青い海と、遠くに船等が見えます。いやー、この入浴料でこの景色はおトクですね。
大房岬自然公園で磯遊び
ワタクシには、帰りに寄りたい場所がありました。
館山市内から冨浦ICに向かう道路がすごい渋滞でかなり時間がかかってしまったため、諦めようかとも思いましたが、このまま高速道路に入っても渋滞だろうし・・ということで、インター手前で曲がり、目的の地へ。
大房(たいぶさ)岬自然公園です。
大房岬自然公園(公式サイト)
http://taibusa-misaki.jp/
駐車場に停め、階段を下りて海岸の方へ行きます。
ダイナミックな地層が見える崖。砂が黒いので分かりにくいですが、水の透明度も高いです。
洞窟があったり、貝殻をたくさん拾ったり。
台風の影響でしょうか、大木が倒れていました。
海に沈む夕日
日が沈む時間帯になってきたので、海に沈む夕日を観賞。
芝生の広場と東屋からの夕日。
砂浜の夕日。
海岸のすぐ近くに、ふっかふかの芝生がキレイな広々とした芝生広場があります。ここは「キャンプ、BBQ禁止」。
キャンパーなら誰しも「ここにテント張りたい」と思わずにはいられないでしょう。
大房岬自然公園キャンプ場
さてさて、ワタクシの本当の目的は・・そう、大房岬自然公園キャンプ場の下見です!
年末年始はお休みなので誰もいませんでした。
ここは車の乗り入れ不可で、駐車場の遠いので搬入が面倒だというのがネックだけど、絶景が見れる立地なのでとても興味があったんです。
キャンプ場内からの夕日。うんうん、いいね!今度来たいね!
まとめ
南房総オレンジ村オートキャンプ場の感想は、言葉にすると、設備面も不便さがあったり、サイトは狭めでプライベート感低かったり、と悪い印象を誘う文章になりますが、しかし、最初あれだけテンションが下がって「テントにしよう」と言い出したくらいの相棒が、帰る頃には「(みかん狩りの)今シーズンのうちにもう1回来てもいいね。バンガローもよかったね」と言ったくらい、不思議な魅力のあるキャンプ場だと思います。(ただし、潔癖の人はシャワーとかキビシイかと思います。)
キャンプ場自体は小山ですが、海が近いので海遊びや釣りと合わせてキャンプ出来るし、通常期の、9時イン翌14時アウトならゆっくり出来るのもいいですね。
次来るなら、やっぱりみかん狩りのシーズンがいいかなー。