ぼやーじゃべっくのざんふぁん

夜景と清流とクワガタと|黒坂オートキャンプ場

      2020/08/11

ヘタレファミリーキャンパーの、りょうです。

夏と言えば、やっぱり虫捕り。
いや、ワタクシは虫は苦手なんです。が、男の子ママとしては息子のために「カブトやクワガタが捕れそうなキャンプ場」を探したワケです。
んなワケで、今回はクワガタの聖地と呼ばれるキャンプ場。息子よりも相棒@おっさんがワクワクどきどきして気合十分で臨んでおります。



キャンプ場・概要地図

黒坂オートキャンプ場山梨県の勝沼や甲府のICから程近い笛吹市にあるキャンプ場。山を切り崩して整地した山の中のキャンプ場ですが、市街地に近いのでアクセスも便利。

場内にキレイな小川や沢が何本か流れ、クヌギやコナラ等の落葉樹を中心とした林間サイトと、拓けた場所では甲府盆地の夜景が楽しめる夜景サイトがあり、サイトの雰囲気も様々。

そして、何と言っても夏は「クワガタ」。
クワガタの聖地とも言われるキャンプ場なので、虫取りに訪れる皆さんの気合の入り方が違う気がします。

林間の雰囲気がとてもよく、透明度の高い小川や沢が流れ、野生の草花やサワガニ、虫等の自然が豊かなキャンプ場です。

  • 公式サイト:黒坂オートキャンプ場
    http://www.kurosaka.net/
  • サイト種類:区画サイト、土
  • 車の乗り入れ:可
  • ゴミ:生ゴミと灰のみ可。他は持ち帰り。
  • 備考:クレジットカード不可、風呂なし、シャワーあり(有料)、炊事場はお湯は出ない

キャンプ場紹介も含め、写真多めですが、行きますよ~!

黒坂オートキャンプ場にチェックイン

最寄りのICは甲府南だと思いますが、勝沼で高速を下りてブドウ畑の中を車を走らせました。うーん、やっぱりブドウ畑ってワクワク胸が高鳴る景色ですね(←元なんちゃってワインギョーカイ人)。

現在はデラウエアと巨峰の時期だということで、途中の農園でブドウを購入。

キャンプ場のすぐ近くは、もも畑がたくさん。山道を登りキャンプ場に到着。コロナの時世なので、チェックインはマスク着用で代表者1名で管理棟へ。

実は、クワガタの聖地として黒坂オートキャンプ場は前から気になっていたのですが、サイトの広さが70㎡くらいと紹介されているので、ツールームのわが家としては躊躇しておりました。

しかし、予約の際に「ツールームなので広めのサイトでお願いします」とリクエストしていたら、とても広くていいサイトを割り当ててもらえました!で、キャンプ場内をぐるっと見てみたところ、狭いサイトもありますが、広めのサイトも多い印象。「狭くてツールーム入らなかったらどーしよう・・」という心配は杞憂でした。

他に「炊事場から近い方がいい」とかのリクエストも可能なようです。(炊事場が遠いサイトは、かなり遠いので要注意)

わが家は第2キャンプ場の林間サイト。

なんと、サイトの目の前が沢です!道志でやりたかった「自サイトでまったりしながら沢を眺める」が出来ちゃいます!

設営せずに水遊びが始まりました。秒でサワガニゲット。サワガニがたくさんいます。(サワガニはリリースしました)

サイト奥から通路側を見た図。高い木々が心地よい緑陰を作ってます。

黒坂オートキャンプ場は標高500mちょっとなので、「高原で涼しい」という程の標高ではありません。いや、むしろ甲府盆地だよな・・真夏の盆地・・とビビってましたが、林間は明らかに下界とは気温が違いました。夜は雨が降ったこともあり、寒いくらいでした。
ただ、日陰のほとんどない夜景サイトは、晴れると昼間は灼熱の炎天下ですのでご注意を・・。

通路寄りにテント(リビングシェルロング)を設置。せっかくなので沢の方を向いたレイアウトにしました。
サイトの真ん中に木がありますが、広いサイトなので問題なしです。
ちなみにこの木は樹液が出ていて、いかにもクワガタが出てきそうな雰囲気を醸し出していました。(結果としてはこの自サイト内の木ではカナブンのみ)

隣のサイトの方向から撮影。
林間サイトは段々になっているところがほとんどなので、プライベート感は保ちやすい形状かと思います。地面は土なので、雨降るとドロドロ撤収覚悟です。

沢が見えるサイト奥はタープでリビングスペース。5m×5mのレクタ(チーズタープ)をゆったり張っても余裕です。

沢から見た自サイト。林間好きにはたまらない癒し空間です。



黒坂オートキャンプ場 場内施設紹介

黒坂オートキャンプ場は、管理棟のある第1キャンプ場と、公道を挟んで第2キャンプ場とがあって、敷地の広いキャンプ場です。

第2キャンプ場

わが家のサイトがある第2キャンプ場の設備からご紹介します。

炊事場

第1キャンプ場も、第2キャンプ場も、キャンプ場の広さの割りに炊事場が少ないです。第2はここ1箇所のみ。第1にも言えることですが、坂の上の方のサイトだと洗い物くるのがツライと思います。

「プライベート感重視で炊事場から遠い」か「人通りがあっても炊事場から近い方がいい」を選んで予約の時にリクエストするとよいかと思います。


ちなみに炊事場はお湯は出ません。

水路の水を使えるようにホースでシンクに流してるところがありました。(写真の左下)
汚れた足をざっと洗う、なんて時に便利そうです。間違ってもここで油のギトギトした網とか洗わないように・・そのまま水路を流れて行ってしまうので・・。

薪や炭は無人販売です。お代は箱に入れておきます。

キャンプ利用者が自由に摘み取って使えるハーブがありました。ワタクシはハーブを使うような料理をしてないので摘み取りませんでしたが、フレッシュなハーブが使えるなんて粋な計らいですね。

ごみ捨て場

黒坂オートキャンプ場は基本的にゴミは持ち帰りです。
今回は真夏で連泊だったので、ゴミを捨てられなかったのは地味に辛かったです。

捨てられるのは、灰と生ゴミです。

トイレ

トイレは虫が侵入しないように、網戸の扉が付いていて、その中に個室があります。

個室は靴を脱いでスリッパに履き替えるスタイル。脱ぎにくい靴を履いてるとトイレに行くのが面倒になるので、クロックスとかサンダル系がラクです。

下足禁止なだけに、キレイなトイレです。

夜景サイト

第2キャンプ場の夜景サイトは、林間サイトの一番下の木々が少ないサイトか、写真のような公道沿いか、になります。どちらも昼間の雰囲気はお世辞にもよいとは言えません。
公道沿いサイトは「山道の道端でキャンプしてる人いるよ!」という雰囲気。

昼間はこんな感じですが、果たして夜は・・。

第1キャンプ場

第1キャンプ場と第2キャンプ場の往来は、公道をぐるっと歩くか、もしくは山の細道を通って行くか、です。

小川

第2キャンプ場から山の細道を下って第1キャンプ場へ行くところ。
写真では伝わらないかもしれませんが、小川沿いに坂道を下ってます。

黒坂オートキャンプ場の敷地には、ホスタ(ギボウシ)やユリや萩が咲いていたり、小さな野草が花を咲かせていたりしました。

透明度の高い清流です。透明な水を見ると癒されるのは何故でしょうか。とにかくキレイな川っていいですね。

水辺に行ける場所もあるので、川遊びも出来ます。

第1キャンプ場には、いくつか川を渡る木の橋があります。

小さな子どもには、怖いような楽しいような・・という感覚なようです。

管理棟、炊事場

第1キャンプ場は管理棟のところに薪等の無人販売があります。
ちなみに、管理棟に誰もいない時には、管理人さんに電話で連絡します。ご自宅がすぐ近くのようなので必要があればすぐ来てもらえるようです。

管理棟の隣に炊事場。
第1キャンプ場の方が第2よりもさらに坂が急なので、上の方の「プライベートサイト」と呼ばれるサイトだと洗い物を持って坂道を往復する覚悟が必要です。

第1キャンプ場はこの炊事場の近くにもう1つ炊事場がありますが、屋根がなくて流しだけがポツっとある感じなので、そちらだと雨の時なんかはツラそうです。

トイレ

ここも下足を脱いでスリッパに履き替えますが、扉を開くとそのまま個室になっているので網戸はありません。中はキレイでした。

シャワー

管理棟の前にトイレとシャワーがあります。ここのトイレは見てないので様子は分かりません。

シャワーは1日目は入るヒマがなくて入らず、2日目の夕方入りました。(なので夜の混雑具合は分かりません)
シャワーの利用時間は明確に決まっている訳ではないようで、いわゆるクワイエットアワーには利用しないように・・というかんじのようです。

有料ですがコイン式ではなく、入口の緑のポストにお金を入れて利用します。5分200円。子どもと親の2人で利用する場合は2人で300円。

時間でシャワーが止まってしまう仕組みになっている訳ではないので、「5分」というより「1回200円」というかんじでしょうかね。脱衣スペースが広めなので、子どもと一緒に入るのもラクでした。

夜景サイト

第1キャンプ場の夜景サイトは、キャンプ場入口近くの駐車場の前や公道の目の前か、林間の拓けたところにあるプライベート感もある場所か、の2箇所があります。
駐車場や公道前は、やはり昼間の雰囲気はよいとは言えません。

こちらは「林間だけど木が少ない拓けたサイト」の夜景サイト。
このエリアだとプライベート感もありつつ夜景も見れる感じですね。

クワガタサイト

第1キャンプ場の奥の方に、キャンパーが宿泊することは出来ない「クワガタサイト」があります。

大きなクヌギがあり、このクヌギは特にクワガタが好む木なんだそうです。
昼間見ていても「クワガタとか色んな虫が樹液吸ってる!」とクワガタの姿を確認出来る程・・。

しかし、この木が背が高い!
虫取り網ではぜんぜん届きません。上の方にクワガタが見えるのに・・!

ま、このクヌギにクワガタが集まってくることは間違いありません。滞在中に相棒が何度も足を運んでおりました。



久々のBBQ

最近、自分でBBQやらずに人に頼ってばかり。ジカロテーブルや焚き火台、炭や消壺等の一式などの荷物を持って行かないことのラクさに目覚めてしまいましたが、相棒が「キャンプと言えばBBQでしょ。何故BBQやらないの。」と責めつけるものですから、久々にジカロテーブルやら焚き火台やらを持って行きました。

前菜の準備。愛弟子2号@6歳がキュウリの浅漬けを作ります。

IGTの方に座って、ジカロテーブルのよさを全く活かしていない配置。

あ、下の方にメスティンが写ってますが、自動炊飯したらまた失敗してしまいました。。やっぱり防風が必要だっ。しくしく。。

前回の赤城山でキャンディさんにいただいた塩麹鶏ももをマネしてみました。美味美味♪

カマンベールをベーコンで巻いてスキレットに入れ、多めのオリーブオイルでオイル煮的なアヒージョ的なかんじにしたもの。炭火焼きイングリッシュマフィンに合います。

ワインはフジッコワイナリーのクラノオト甲州。キリっとした辛口で食事に合わせやすいスパークリングワインです。

夕食の合間にも沢で水遊びしている愛弟子たち・・。

甲府盆地の夜景

昼間こんな感じだった夜景サイトが夜になると・・

こんな感じに・・。

夜には目の前が夜景。さすが夜景サイトですね。これなら夜景を見ながら食事したり焚き火したり出来ますね。
ワタクシは洗い物のついでに見ただけですが、雨が降っていても夜景が見れました。

お子たちは、隣のサイトの方がプロジェクターで映画上映をされていたので、お邪魔して一緒に映画鑑賞させていただいておりました。すっかりお世話になってありがとうございました!

あ、そうそう、1日目のクワガタの成果ですが・・ワタクシが酔ってチェアでうたた寝している間に相棒がどこかでコクワガタをゲットした来たようです。

~こうして1日目の夜は更けていく~



2日目、朝食

恒例・早朝の一人散歩に出かけると、早朝から虫取り網を持った気合の入った親子連れ何組かに遭遇しました。もちろん皆さんクワガタ狙いです。

わが家の相棒と1号は朝起きれないヘタレなので、早朝のクヌギを攻めるようなことは出来ないのでした。

朝から炭火焼きをやってみましたが、雨で湿気ってしまったからか炭が中々熾きません。時間をかけてようやくサバを焼いたのですが、朝あまり食べないお子たちは「いらない」と非常な言葉を告げます。。(残しておいて夕食に食べました)

自動炊飯を失敗しないように、テント内(ツールームのリビングスペース)で無風状態で炊飯。おかげで成功しました。

朝食の合間にも、目の前の沢で水遊び。相棒@おっさんは時々姿を消して、クワガタサイトやら第2キャンプ場の上の方やらに虫探しに出かけています。

桃・・!

せっかく桃のシーズンなので、農家直売の桃を自宅用に購入。

山梨県笛吹川フルーツ公園

ガッツリ観光するのは気が引けるので、野外の広い公園へ行きました。キャンプ場からは車で40分くらいです。

山梨県笛吹川フルーツ公園(公式サイト)
https://fuefukigawafp.co.jp/

遊具広場

マスクしながら夏に公園で遊ぶのはツライですね。

甲府盆地を見下ろせる公園。景色がいいんですが、お子は遊具に夢中です。

アクアアスレチック

アクアアスレチックは、水着着用で大き目のタオルを持ってきてないとツライですね。
ここは人気で結構混んでいたので、なるべく長居しないようにお子を促します。

本当は、のびのび遊ばせてあげたい場所でした。かなりお子満足度高し。

ウォーターガーデン

こちらではニジマスのつかみ取りイベントを開催してました。

くだもの広場 葡萄屋kofu パークcafe

ドームの中にあるカフェでおやつタイム。

ここは言わずと知れた(?)ゆるキャン△の聖地。こんなパネルがあったので、記念撮影しました♪

わんぱくドーム

雨天でも遊べるドーム内遊具。
・・・言わば、温室の中に遊具があるようなものなので、真夏には暑い・・。ここもマスクしてるとツライな~。。

まだまだ遊び足りないようですが、いつまでも公園で遊んでるわけにいかないので早めに切り上げます。(なお、このフルーツ公園のすぐ上に某有名絶景キャンプ場があります)



どしゃぶりの夕食

「お昼過ぎから雨の予報だったけど、結局降らないのかな~?」なんてのんきに考えていたら、キャンプ場に戻ると大雨。
しかもタープに雨がたまって重みでポールが1本外れたようで、外れたポールの近くにあったチェア2脚がずぶ濡れ・・。

サイトは水浸し。段々状になってるサイトなので、上の段からどんどん水が流れてくるので、雨が降り出すとあっという間にサイト全体が水浸しになります。

なんとか水たまりを排水させようとあれこれやっていたら、そのうち雨が止んできました。雨が止むと、すーっと水たまりの水が引いて行きます。
土サイトの割りに水はけはいいけど、雨が降るとすぐに水浸しになる・・ということでしょうかね。

雨が降ってない内にシャワーに入りに行き、夕食の準備です。

夕食の時間帯はまた雨です。降り出すとすぐにサイト全体が水浸し。
雨が降ると寒いので、夕食はほうとうにしました。・・といっても、ワタクシはほうとうにカボチャが入ってるのがイヤなので、豚汁風のうどん、みたいな料理になりました。

ワインはくらむぼんの「蔵 白」
さらっとした豚汁うどん的なほうとうに合いました。

雨の中カッパ着て荷物持って洗い物に行くのがイヤで、ブランケットひっかけてチェアで酔いつぶれてうとうとしていたら、また今夜も相棒がどこかからクワガタを捕まえてきたようです。

ワタクシはそれどころではないのでうとうと・・。

~こうして2日目の夜は更けていく~

3日目、朝食

雨も夜中には止んでいました。
地面の水たまりは引きましたが、緑陰深い林間サイトなので、晴れても直射日光は中々届きません。いいような悪いような・・。

どーせ朝はあまり食べてくれないので、ベーコンと味噌汁のみのおかずです。

黒坂オートキャンプ場はチェックアウト12時となってますが、レイトチェックアウト無料で17時までOKだそうです。(連休や繁忙期は対応不可だと思いますのでご確認を)

本当はゆったりとお昼もキャンプ場で食べてからチェックアウトしたかったのですが、天気予報が「昼から雨」になっていたのでお昼を食べずにゆっくりめのチェックアウト。
でも結局晴れてたので、お昼食べれたな~・・。

大雨に降られたものの、朝晴れていたお陰でほぼ乾燥撤収できました!

まとめ

想像以上に林間の雰囲気がよくて、川や沢もキレイで、大満足でした!特に川がこんなにキレイだと思わなかったです。

クワガタは、夜雨に降られたものの、ゲット出来たようで男子チームが喜んでおりました。

勝沼も近いし、(今回は行ってないけど)近くにいくつか温泉もあるし、お気に入りになる予感・・。ぜひリピートしたいキャンプ場です。

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